工藤遥、「モーニング娘。」時代に培った“負けん気”で挑む女優業
2017年末に「モーニング娘。」を卒業し、本格的に女優業に進んだ工藤遥。そんな彼女の最新作映画が、いまから約100年前に富山県沿岸部で発生し、全国に広がった米騒動を描いた『大コメ騒動』だ。劇中、工藤は学校の先生役の池田雪を演じている。大ベテラン女優たちがパワフルに活躍する現場で、工藤はどんなことを経験したのだろうか――。
大ベテラン女優たちとの現場でも「ひるんでしまったら失礼」
物語の舞台は1918年の富山県の貧しい漁師町。第一次世界大戦の好景気に沸き、都市部には新中間層が生まれ、白米の消費が格段に伸びたことにより、米の値段は上がる一方。次々と米は他地域に流れ、自分の家族が食べる米を買うことできなくなってしまった町の“おかか”たちが、米をもとの値段で売って欲しいと請願した運動がきっかけで全国に広がった米騒動。
運動を起こす“おかか”たちには、主演の井上真央をはじめ、室井滋、鈴木砂羽ら個性派ぞろい。“騒動”と呼ばれるだけあって、パワーみなぎる姿がスクリーンに映し出される。
工藤は「2019年の秋から冬にかけて富山で撮影が行われました。肌寒いなか、みなさん素足に薄着だったのですが、現場は本当に活気に満ち溢れていて本当にパワフルでした」と撮影を振り返る。
頬を汚し、ほとばしる熱量を発する共演者のなか、工藤が演じた雪は、町の子供たちが通う師範堂の先生役。いわゆる良いところのお嬢さん的役柄だ。「井上さんたちとは立ち位置が違う役だったので、勇ましさというよりは、子供たちに信頼される余裕というか、穏やかさを意識しました」と役作りについて述べる。
しかし、現場では井上を中心に活気あるメンバーたちが集まるなか、工藤にも積極的に声を掛けてくれて、輪に招き入れてもらったという。「正直、撮影前は大先輩たちとご一緒する現場が初めてだったので、ずっと緊張状態だったのですが、すごく優しく接してくださり、とてもありがたかったです」と感謝を述べる。
一方で、作品のなかではそんな猛者たちと対峙しなくてはいけない。工藤は「大ベテランの先輩ですが、お芝居では私なんかにも全力でぶつかってきてくださいます。そんななか、ひるんでしまったら、その方が失礼だと思ったので、こちらも持てる力すべてで臨むんだと心に決めて、思い切りやらせてもらいました」と笑顔を見せる。
もともと「臆せず飛び込めるタイプ」と自己分析をした工藤。そこにはアイドルとして何千人もの前でステージを行ってきた経験も役立っている。「私がいたグループは、かなり体育会系で、みんな『私が、私が!』というチーム。そこで培ってきた負けん気や熱量は、この現場でも役に立っていたと思います」。
メガホンをとったのは、緩急自在な作品を世に送り出してきた本木克英監督。本作でも大騒動をテンポよくポップに描いている。工藤自身も、過去の本木監督の作品を観て「軽快な現場かな」と想像していたというが、実際はパワフルで圧倒されたという。
「本木監督はすべてにおいて、瞬発力を重視される方。監督の『ヨーイスタート』の声が一番大きいぐらい。言葉にせずとも伝わってくる熱量がすごかったです」と、気持ちの部分でも学ぶことが多かったという。
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