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<比べてみたら>固形せっけん:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞

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 洗顔やボディー、手洗い用として使い道の広い固形せっけん。ライフスタイルの変化などから、泡立てが簡単な液体タイプのユーザーが多い中、固形せっけん派も健在だ。肌にやさしくてコスパも良い、およそ100年にわたり愛され続ける国内メーカーの商品を紹介しよう。 (みすず)

◆100%植物性由来

■花王「花王石鹸ホワイト」

 「顔も洗えるくらい高品質なせっけんを」と、1890年に登場したロングセラー。当時、使われていた「顔石鹸」という呼称をもとに、花王石鹸の文字を当てたことが社名の由来となっている。

 わずか4〜5センチのパームやしの実の種子に含まれるまっ白な胚乳「天然やしミルク」が原料。やしの実は、収穫されてから24時間以内に蒸気処理されオイルが搾られる。さらに品質を高めていくために、7回にわたり精製され、臭いや刺激の原因物を徹底的に取り除く。こうして純度を高めていくことで、まっ白で上質なせっけん生地に仕上げている。100%植物性由来。天然由来の保湿成分配合。バラの香り。オープン価格。(電)0120・165・692

◆しっとり無添加

■ミヨシ石鹸「無添加白いせっけん」

 1921年創業のせっけんメーカーが作る、香料、防腐剤、添加物のない同社の看板商品。

 精製度が高く食用としても使われる油脂を焚(た)き込んで作る「本釜焚き製法」を採用。釜の中で油脂とアルカリを反応させ、塩を加えて不純物を除去する。より純度を上げるために静置させ、乾燥したら圧搾、押し出し成型する。

 原料は、牛脂とパーム核油。原料由来の保湿成分でもあるグリセリンが溶け込むことで、しっとりとした洗い上がりになり、敏感肌や赤ちゃんも安心して使える。時間をかけて丁寧に作られていて、無添加だが油脂独特の不快な臭いを感じない。187円。(電)03・3633・6961

◆赤と青 2色の箱

■牛乳石鹸(せっけん)共進社「カウブランド 赤箱・青箱」

 しっとりとした洗い上がりとローズ調の香りの「赤箱」(110円)は、1928年発売。49年にはさっぱりとした使用感とジャスミン調の香りの「青箱」(96円)が登場。いずれもなじみのあるウシの絵がデザインされている。

 国産牛脂とヤシ油、カセイソーダ、食塩が主原料。絶妙な油脂割合と、不純物を分離させるために食塩水などを加えて加熱、攪拌(かくはん)、静置させる工程を、職人が約1週間かけて熟成させる釜だき製法(けん化塩析法)を採用。まだ水分を含んだ状態のせっけん(ニートソープ)を乾燥させ、ベースとなるせっけん素地を作ったら、香料などを配合し、一定の大きさに仕上げる。(電)06・6939・2080

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December 20, 2022 at 05:42AM
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