2002年より開催している史上最大の“ひとり芸日本一決定戦”。19回目となる今大会より『R-1ぐらんぷり』から『R-1グランプリ』へとカタカナ表記に変更し、ロゴも刷新、出場資格も芸歴10年以内となるなど、大きくリニューアルした。
これまでベテラン、中堅、若手の混戦となっていた決勝戦には、2746人のエントリーの中から勝ち上がった、かが屋・賀屋(6年目)、土屋(7年目)、森本サイダー(8年目)、高田ぽる子(2年目)、吉住(6年目)、kento fukaya(10年目)、寺田寛明(8年目)、ZAZY(10年目)、ゆりやんレトリィバァ(8年目)の9人と「復活ステージ」から這い上がったマツモトクラブ(10年目)が登場。
10人中8人が初の決勝。出場資格の改正は、賞レースの醍醐味でもある“ニュースターの発掘”の側面を色濃くさせた。
また、芸歴10年目以内に絞ったことにより、大会出場にリミットが設けられた。芸歴8年目のゆりやんも優勝会見で「『死ぬまで優勝できればいいや』と思っていましたけど、急きょ10年以内になって『急がなきゃ!』と我に返ったという感じです」と、発奮したことを明かしている。
大会の新陳代謝には成功したが、残念ながら視聴者から疑問の声があがる部分も垣間みえた。決勝は午後7時から9時までの2時間生放送。初の決勝司会を務める霜降り明星、広瀬アリスには、分単位のスムーズな進行が求められた。
その中で大会の進行を狂わせたのが、視聴者参加型の「ツイッター投票」だ。お笑いファンの“リアルタイムの声”を加味するという利点はあったものの、接続不良や反映の遅れがあり、大会そのものの進行がストップしてしまうこともしばしばだった。
その影響からか、決勝中盤は、ファイナリストの採点結果等が“巻き”で進行された。審査員を務めた麒麟・川島明、古坂大魔王、陣内智則、友近、ハリウッドザコシショウ、ホリ、マヂカルラブリー・野田クリスタルらのコメント機会も少なく、中継リポーターに起用されたおいでやす小田に至っては「俺、要らんやろ!」と、少ない出番に吠える始末だった。
現M-1王者・マヂカルラブリーが、かつて上沼恵美子に酷評されたように、審査員の採点&コメントにも高い注目が集まっている。今大会は、歴代王者が審査員に参加したのにもかかわらず“空気”となってしまったことは否めないだろう。
大会の“光明”と“課題”が見つかることとなったが、19年の歴史の中で“変革の年”となったことは間違いない。節目となる第20回では、大会運営を改善させた上で、また新たな“お笑いスター”が誕生することに期待したい。
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