トヨタ自動車は16日、豊田章男代表取締役社長(64)の長男、豊田大輔氏(32)が、宝塚歌劇団出身の吉原真由さん(26)と結婚することを発表した。吉原さんは「星蘭(せいら)ひとみ」として活躍していた。この日、週刊文春電子版スクープ速報が報じ、同社が認めた。同社は、結婚が決まったことの報告と「若い将来の2人を温かく、静かに見守っていただきますよう、お願い申し上げます」とコメントした。

お相手は学習院出身で、13年に宝塚音楽学校に入学。15年に卒業し、101期生として「星蘭ひとみ」を名乗って入団した。星組に配属。同年放送のNHKドラマ「経世済民の男 小林一三 後編」にも出演。スタイリッシュな立ち姿と、美貌で注目され、入団3年目の17年に新人公演初ヒロインに抜てきされた。

19年12月には、芸に長じたベテランが所属することが多い専科へ異動。「映像を中心に活動する」として、近年では極めて異例の人事だった。

昨年、TBS系「おカネの切れ目が恋のはじまり」で、連続ドラマに初出演。94年NHK「ぴあの」ヒロインの純名里沙以来、現役タカラジェンヌとしては26年ぶりの連ドラ出演で、故三浦春馬さんの元恋人役を演じた。

映像での活躍が期待されていたが、昨年11月30日付で退団し、その後、女優として再出発。現在放送中のNHK連続テレビ小説「おちょやん」に出演。1月19日放送分に「伯爵の娘・梅子」として登場した。元タカラジェンヌらしい気品、凜(りん)とした姿で、視聴者から「きれいな方」と注目され、宝塚ファンの間でも、久々の元気な姿に喜びの声が上がっていた。

大輔氏は、慶大卒。現在、トヨタ自動車関連会社であるウーブン・アルファ株式会社の代表取締役を務めている。

大輔氏は昨年2月、ミュージカル観劇の縁で吉原さんと知り合い、その後に交際スタート。この日、同社を通じて「彼女とは礼儀作法や努力を重んじるところなど、価値観が同じで、お互いに刺激しあいながら、ともに成長していける関係だと思っております」とコメント。

「お世話になった方々への感謝を忘れず、家庭を大切にし、これまで以上に仕事にも精進してまいりますので、今後とも温かく見守り、ご指導をいただければ幸いです」と決意も示した。

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