2021年02月12日10時22分
【ニューヨーク時事】ジャズにロックやラテン音楽などを融合させるフュージョンの先駆者として知られる米ジャズピアニストの巨匠チック・コリア氏が9日、死去した。79歳だった。本人の公式フェイスブックで11日公表された。最近になって「珍しい型のがん」が見つかったという。
東部マサチューセッツ州出身。幼少期からピアノやドラムを習い、ニューヨークのジュリアード音楽院に進学し、1960年代から演奏活動を始めた。トランペット奏者の故マイルス・デイビスのグループに参加。アルバム「イン・ア・サイレント・ウェイ」「ビッチェズ・ブリュー」でエレクトリックピアノを担当し、2作はフュージョンの先駆けとなった。
70年代にバンド「リターン・トゥ・フォーエバー」を結成。今でも世界中でカバーされている「スペイン」などを作曲した。テナーサックス奏者の故スタン・ゲッツらと共演し、ジャズピアニストのハービー・ハンコック氏とライブ盤もリリースした。米音楽界最高の栄誉とされるグラミー賞を計23回受賞した。
日本のジャズピアニスト、上原ひろみさんや小曽根真さんらとの共演でも知られ、近年まで来日公演を行っていた。
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