【ニューヨーク=村山誠】米ジャズピアノの巨匠チック・コリアさんが9日、がんのため死去した。79歳だった。11日、公式ホームページなどで発表され、AP通信などが報じた。
マサチューセッツ州生まれ。1968年に故マイルス・デイビスのグループに参加し、70年代にバンド「リターン・トゥ・フォーエバー」で成功を収めた。ストレートなジャズも、ロックやラテンを融合したフュージョンもこなす柔軟性を備え、ソロからオーケストラまで様々な編成で演奏を続けた。グラミー賞を計23回受賞。代表曲「スペイン」は世界中でカバーされた。
何度も来日。70歳を超えて新バンドを作るなど意欲は衰えず、80年代に人気を博した「チック・コリア・エレクトリック・バンド」の再結成もファンを喜ばせた。小曽根真さん、上原ひろみさんらとも共演した。
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