「北の宿から」などを手掛けた作曲家で、ドラマ「寺内貫太郎一家」の主演でも知られる小林亜星(こばやし・あせい)さんが、5月30日に心不全のため亡くなっていたことが14日、分かった。88歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で執り行った。「寺内-」のメインキャストの1人だった女優・浅田美代子は所属事務所を通じ、直筆のメッセージで追悼。芸能界から悲しみの声が上がった。
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浅田美代子「寺内貫太郎一家でご一緒させて頂き 本当の家族のように過ごさせて頂きました。その貫太郎一家もおばあちゃん、おかみさん、ヒデキさん、イワさん、タメさん、久世さん そして旦那さんまでいなくなってしまい、本当に淋しい……米寿での旅立ち。旦那さん どうか安らかに…… ご冥福をお祈り致します。今頃 あちらで みんなと会って 思い出話に 花が咲いているかな……」
加藤登紀子「亜星さん作曲の『赤い風船』で新人賞をいただかなかったら、今の私はなかったと思います。大関のCMソング『酒は大関』を歌わせていただき、今も続いている『ほろ酔いコンサート』ではいつも大合唱になります。ポップな歌から演歌まで本当に楽しい歌をたくさん残してくださりありがとうございました。突然の訃報、本当に寂しいです。心からの拍手でお送りしたいです」
作曲家のキダ・タローさん「同じ商売をするライバルで、いつか抜いたろうと思っていた。けど抜かれへん。日立のCM「日立の樹(この木なんの木)」はちょっとまねできません。詩の言葉の一つ一つに全部、これ以外ないというメロディーを入れている。そういう瞬間をたくさん秘めた曲はあまりない。感動しましたし、あの一曲で尊敬もしました。(死去に)心のどこかにぽこっと穴があいたような感じがします。こたえますね」
水森亜土さん(曲の提供を受け、舞台で共演)「亜星さんの曲は、いつでも新鮮で永遠です。最高」
水木一郎(「超電磁ロボ コン・バトラーV」「プロゴルファー猿」「ゴワッパー5ゴーダム」主題歌などを歌唱)「亜星先生の突然の訃報にショックを隠せません。『ゴーダム』のうなり節など、亜星先生ご自身でお手本を見せてくださったのが昨日のことのように思い出されます。少し前にお会いした時には、『コン・バトラーVは海外でも人気だね。いつも歌ってくれてありがとう』と仰っていただき、嬉しかったです。これからも、先生の楽曲を大切に歌っていきます」
ダ・カーポ(ドラマ「裸の大将放浪記」の主題歌「野に咲く花のように」歌唱)「心からご冥福をお祈りします。先生が作って下さった『野に-』はダ・カーポの代表曲です。先生の作品は明るく、覚えやすく、誰にでも歌えるシンプルイズベストな歌。合唱団が取り上げたり、学校の教科書に載ったり、全国的な愛唱歌になっています。先生の歌は死してもなお、歌い継がれ愛され続ける歌だと思います」
元フォーリーブスの俳優・おりも政夫(「クイズヒントでピント」で共演)「いつも明るく誰に対しても優しく接してくださる方でした。突然の事で驚いております。たくさんの名曲を作られた亜星さん、フォーリーブスにも楽曲を提供していただきありがとうございました」
松崎しげる「松崎しげるの名前が世に出る前から沢山のコマーシャルソングを一緒に手掛け、今もなお、僕の音楽のベースにもなっています。寺内貫太郎一家は、皆さんの知るところではありますが、僕にとっての亜星さんは、『地平を駈ける獅子を見た』もそうですが、音楽家としてとても親しみやすいメロディを提供してくださり一番の青春の音楽でした」
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