『ワンナイR&R』は「ウケることが最大のヨロコビ~っっ!」をコンセプトに、雨上がり決死隊、Don Doko Don、ガレッジセールらレギュラー陣のコントやライブなどさまざまなエンターテインメント企画で構成されたバラエティー番組。ゴリエはもんじゃろ学園中学校1年G組副担任の教師で、女子大生の時に始めたチアダンスが特技。ギャル風のメイクと派手な衣装で登場し、「ヨロコビ~」などのせりふをまねする若者が続出し社会現象化した。また、楽曲「Mickey」「Pecori▼Night」(▼はハート)などでCDデビュー。2005年には第56回NHK紅白歌合戦に出場を果たした。
■撮影が始まるまで疑心暗鬼「絶対ドッキリだ」
“まさかのオファー”はゴリエ自身も驚きだったようで、「自分の中でゴリエはシーラカンスになってたので、来るはずもないと思ってました」と当時の心境を告白。「ゴリエを起用すること、中身は今年で49歳になる人間に15年ぶりにゴリエをさせること、すごい攻めた挑戦だと思います。起用してもらった驚きと共にゴリエって本当に愛されていたんだなと再確認できて『ヨロコビ~』でもありました」と懐かしのせりふを織り交ぜ、歓喜した。
相方の川田はこのオファーを「本当にドッキリだと思った」と本音をポロリ。「15年前のキャラクターのCM出演なんて絶対ないと思った。マネージャーからLINEがきた時に、『これ、絶対ドッキリだ』って。現場に入ったらCM撮影が始まっちゃって、『本気なんだ』と思った(笑)」と撮影直前まで疑っていたという。
今回のCM撮影では15年分のブランクも感じたという。ゴリエは「せりふを忘れてました。返事は『うぃ』だったんですけど、ずっと『はい、はい』って(笑)。後からスタッフに『うぃ』だったんじゃないですか?って言われて、『うぃ』って(返事した)」。またスタッフとの打ち合わせで「『ゴリエちゃんの口調に「じゃろがい」とか「ござる」とかありますよね?』って言われたんです。あの時は平静を装ってたんですけど、『ああ、そうだった。情報ありがとう』と思ってました。忘れてるんです。『ヨロコビ~』と『ぺこり~』の2つくらいしか覚えてないんです」とぶっちゃけた。
自身も驚くほど外見も変わった。ゴリエは「当時から8キロ痩せました」と明かし、「あとほうれい線が、マリアナ海溝くらい深くなりました。世界一深い…それくらい深くなりました」と、加齢をしみじみ実感したという。『ワンナイR&R』ではお馴染みのドロップキックについて、「あの時は『今が面白ければいい』と思ってました。でも、50歳近くになると明日を考えるんです。『明日に響くけがはしちゃいけない。無理はしちゃいけない』って」と、心境にも変化が生じた。
■覚えていた“あの感覚” 相方は恥ずかしさも
過去のゴリエの映像は、照れもあり「あまり見なかった」。しかし、いざ撮影が始まると、体が“あの感覚”を覚えていた。ゴリエは「『ワンナイR&R』はすごく熱量をかけてた番組だったので。15年って長いようですが、一瞬で戻りました」と笑みを浮かべた。
川田は15年の時を超え、再びゴリエと会っていることに違和感があると告白。「15年ぶりにリアルに接してるので、ずっと恥ずかしいです。変な感じですね。ゴリエちゃんは当時から特別。それを思い出してるから変な感じがしてるのかも。それ以来、ずっとやってなかったので」と、隣にゴリエがいることが信じられないといった様子だった。
今回の出演は、バラエティー番組ではなくCM。ゴリエは「『ゴリエ用語』を足したら怒られるかなと思ったら、ディレクターさんが『いいね!』って。大きい声やオーバーリアクションを押さえつけるのではなく、『やってやって』っていう現場の雰囲気が楽しかった。コントを撮ってる現場のような、『面白ければいいんじゃない』っていう雰囲気があった」と当時を思わせる環境の中で、のびのびと撮影することができた。
それを聞いた川田も大きくうなずき、「ソファとか色使いが派手な感じでセットを作ってくれている。当時、ゴリエちゃんを始めた頃のコント設定はこんな感じだなと思いまいしたね」と懐かしんだ。
■楽しみな視聴者の反応「懐かしいって人がいっぱいいると思う」
視聴者の反響は当然気になるところ。ゴリエは「CMの反応が楽しみです。懐かしいって人がいっぱいいると思う。本当にあの頃は全国の幼稚園、保育園、小中高、結婚式の余興まで、みんながこの格好をしてダンスを踊ったんです」と回顧。「その人達が全員思い出すと思うんですよ。『あの時踊ったな』とか『懐かしいな』って。もちろん、未来に向けて生きるのも大事ですけど、たまに疲れた時に過去を振り返ると心の癒しになるじゃないですか。(CMが)心の癒やしになってくれれば」と願っていた。
川田は「今でも『ワンナイ』見てたよって言われるが、小学生とかはわからないと思う。知らない人たちのリアクションが楽しみですね」とにんまり。それを聞いたゴリエは「メイクが濃すぎたフワちゃんかなと思うかもしれない。新しいYouTuberと思われるかも(笑)」と笑い飛ばしていた。
■話題性を狙ったダメ元オファーが見事実現
『くらしのマーケット』を運営する、みんなのマーケットの担当者は、そもそも“ダメ元”でオファーしたという。「実は、ゴリさんのYouTube『ゴリ★オキナワ』で復活したのを知らずにオファーを決めていました。今回『インパクトのあるタレントさんに出演をお願いしたい』ということを考えていて、青春時代にゴリエちゃんを見た時のインパクトを思い出して『これだ!!』と思いました」と意図を語った。
そして、ゴリエ起用の理由について「ゴリエちゃんに出演をお願いした理由は、必ず話題になると思ったためです」と回答。「我々のCMのターゲット年代は当時、ゴリエちゃんの登場に衝撃を受けたと思います。中学生の時にゴリエちゃんのキーホルダーをつけていた、高校生の時に学校で踊ったなど、自分とゴリエちゃんとの思い出がそれぞれあると思います。CMをきっかけに思い出して、話題にしてほしいなと思いました」と狙いを明かした。
『くらしのマーケット』は生活関連のサービスを中心とした、サービスに関する日本最大級のインターネット商店街。ハウスクリーニングや家事代行、出張カメラマン、家電の取り付け、リフォームを始めとする200以上のカテゴリの出張・訪問サービスを口コミや料金で比較して、オンラインで予約することが可能となっている。累計出店登録店舗数は5万を超える(2021年3月末時点)。
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