社会現象を巻き起こしている吾峠呼世晴［ごとうげこよはる］さん作の漫画「鬼滅［きめつ］の刃［やいば］」の最終巻（２３巻）が４日発売され、熊本県内でも５日までに売り切れる書店が続出した。人気はさらに広がる様相を見せている。
熊本市中央区の金龍堂まるぶん店では、発売された４日のうちに完売。同店は「多めに入荷していたが、それでも夕方までになくなった」と話す。
一夜明け、５日午前１１時の開店時に数十冊が店頭に残っていた長崎書店（同区）でも、ほどなく売り切れ。手に入れた白川中１年の加治龍聖さんは「悪者たちにも同情できるような過去があり、感情移入できるのがいい。帰ったら早く読みたい」と待ち切れない様子だった。
同店コミック担当の石川龍一さん（４３）は「幅広い世代の人が購入しており、女性からの人気も目立っている」と話す。
県内では、ＪＲ九州の「ＳＬ鬼滅の刃」が１１月に運行し、熊本駅のホームに多くのファンが詰め掛けた。和水町にある主人公の名字と同じ名の「竈門［かまど］菅原神社」も話題になっており、ブームはまだまだ続きそうだ。（園田琢磨）
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