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『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』予告編、コマ送りで「アベンジャーズ」らしき描写を確認 - THE RIVER

公開されたばかりのヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ予告編映像を、コマ送りでよく見るとアベンジャーズの存在が隠されているとして、早くも話題になっている。

アベンジャーズらしきものが確認できるのは、こちらの予告編の1分16秒あたり。スティーヴン・グレアム演じる警官、マリガンが新聞(デイリー・ビューグル誌)を読んでいる場面だ。

一面の見出しは、今作のヴィラン、カーネイジとなるクレタス・キャサディについて「クレタス・キャサディの隠れた犠牲者達」と書かれている。その中面を読む警官が新聞を握るように折りたたむのだが、そこで一瞬だけ見える中面の見出しに、「ENGERS」と見切れているのだ。映像ではわずかに一瞬なので、動画をコマ送りしながら確認してほしい。

「ENGERS」で終わる英単語は「AVENGERS」のほかにも、例えば「REVENGERS(復讐者たち)」などが考えられなくもないが、この警官がアベンジャーズ絡みの報道を読んで苛立ったのだと推測することもできる。つまり、『ヴェノム』ソニーのユニバースにも、アベンジャーズが存在するかもしれない、ということだ。

これを説明するのは少々複雑だ。『アベンジャーズ』のMCUことマーベル・シネマティック・ユニバースマーベル・スタジオ/ディズニー)と、『ヴェノム』の世界(ソニー)は、おなじマーベルながらも製作会社の違いから、これまで直接的な関係性が現れていなかった。ヴェノムはもともとスパイダーマンの宿敵という出自なのだが、『ヴェノム』前作(2018)にスパイディ関連の明らかな描写は登場しなかった。

そして、ここで警官が読んでいるデイリー・ビューグル紙も、MCUとは別世界であることを示唆するアイテムだ。MCUの『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)では、デイリー・ビューグルは紙の新聞ではなく、「The Daily Bugle .Net」というウェブ媒体として登場していたからだ。

つまり、情報を額面通りに受け取るのなら、『ヴェノム』はMCUとは別世界だが、そこにアベンジャーズは存在しうる。ただしそのアベンジャーズは、我々の知るMCU世界の彼らとは別のバージョン、ということになる。

ところが、話はこれで終わらない。『ヴェノム』と同世界の新作映画『モービウス』から公開されている予告編には、MCU『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)でヴィランだったバルチャー/エイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)が再登場しているのだ(さらにややこしいことに、サム・ライミ版スパイダーマンと思しきデザインで描かれた壁の落書きも確認できる)。

結局のところ、デイリー・ビューグル紙の「アベンジャーズ」らしき見出しは、本シリーズがMCUとつながることを示す証拠となりうるのか?監督のアンディ・サーキスは、こんなヒントを語っている

「マーベル・ユニバースとスパイダーマン・ストーリーの中で、ヴェノムとスパイダーマンのリンクは明らかにあります。でも今作では、独立した世界観として扱っています。ヴェノムの物語は、彼の世界観の中で展開されます。確かにデイリー・ビューグル紙のようなちょっとした要素もありますけど、でも全体としては、彼も彼らも、スパイダーマンのような他のキャラクターのことに、今のところ気づいていません(unaware)。」

実際に、本作の製作陣がデイリー・ビューグル紙にどれほどの意味を持たせたのかは不明だ。MCUとの関連性をいろいろと考察したくなる演出だが、「マーベル世界で新聞を読むのならデイリー・ビューグル紙がよいだろう」程度のものなのかもしれない。それにしたって、中面の「VENGERS」の見出しには何らかの意図が込められていそうなものだが……。

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』 は2021年全国ロードショー。

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Source:IGN

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