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横浜の映画館に右翼団体街宣、上映は継続 厚木では中止に 「反日武装戦線」描くドキュメンタリー - 東京新聞

映画「狼をさがして」の上映中止について、厳しい表情で記者会見する「太秦」の小林三四郎社長。左は馬奈木厳太郎弁護士

映画「狼をさがして」の上映中止について、厳しい表情で記者会見する「太秦」の小林三四郎社長。左は馬奈木厳太郎弁護士

 1974~75年に連続企業爆破事件を起こした「東アジア反日武装戦線」を描いたドキュメンタリー映画を上映する横浜市内の映画館に、右翼団体が上映中止を求めて街宣活動をしていたことが分かった。同館は上映を続けるが、神奈川県厚木市の映画館は街宣を懸念して上映を中止した。配給会社の太秦うずまさなどが10日、都内で記者会見を開いて明らかにした。

 映画は「狼をさがして」(キム・ミレ監督)。太秦によると、3月から公開され、全国30館での上映を予定する。街宣は横浜市中区の映画館「横浜シネマリン」が初めて。

 横浜シネマリン代理人の馬奈木厳太郎まなぎいずたろう弁護士によると、公開初日にあたる4月24日~5月8日の間の計4日、映画館周辺や館内で団体関係者が「反日的である」などと訴えて上映中止を求めた。同館は威力業務妨害容疑での刑事告訴を検討。予定通り21日まで上映する方針。

 一方、厚木市の映画館「あつぎのえいがかんkiki」は、街宣が予定されているとの情報があるとして、スタッフや来場者の安全を懸念し、8日からの上映を中止した。太秦の小林三四郎社長は「じくじたる思いだ」と述べた。 (米田怜央)

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