興味深い動きだ。米ソニー・ピクチャーズは、Netflixが同社映画作品を18ヶ月間は独占配信できる権利を複数年にわたって獲得したと発表した。2022年より開始されるという。劇場公開とホーム・エンターテインメントに続けての配信開始。米Deadlineの情報によると、4年間で10億ドルという金額だそうだから、巨大な契約だ。
ソニーは2022年、マーベル作品『モービウス』や人気ゲームの映画化『アンチャーテッド(原題:Uncharted)』、ブラッド・ピットら豪華キャストで伊坂幸太郎の小説を映画化する『Bullet Train(原題)』など注目作を多数控えている。Netflixはこれらを一定期間独占できるのだから、ラインナップがより強力になる。『スパイダーマン』シリーズ第3作の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は2021年12月の米公開予定だから、(延期されない限りは)この度の契約の対象にならないだろう。
ディズニー(Disney+)やワーナー・ブラザース(HBO Max)、パラマウント(Paramout+)など、米スタジオ大手は独自の配信サービスを展開している。これらに対してソニーは、独自のサービスを立ち上げるのでなく、既に広く普及したNetflixとタッグを組み、独占配信の形で収益をあげたい意向が見て取れる。
さらにNetflixは、ソニーが検討している配信向け作品の数々についても、ファーストルック契約を締結したという。つまり、何らかの理由で劇場公開されないソニー作品は、Netflixで米独占配信になりうるということだ。また、『スパイダーマン』シリーズなど、ソニーの膨大な過去作品も、配信タイトルを選択できるようになる。
なお、プレスリリースではNetflixグローバル映画部門のスコット・スターバー氏によるコメントとして、「今回の契約により、ソニー・ピクチャーズの素晴らしい映画フランチャイズや新規IPを米国のNetflixに提供することができるようになるだけでなく、世界中のNetflix映画ファンのための初公開映画の新たなソースを確立することができました」と記されている。このことから推測すると、劇場公開後の18ヶ月間の独占配信は米国に限られるが、Netflix独占となる配信向けの新作は、世界的に配信されるものと見られる。
この発表でもうひとつ注目しておきたいのが、ソニー・ピクチャーズが今後の作品ラインナップをさらりと示唆していることだ。2022年以降に予定されている作品群についてプレスリリースには、「『ヴェノム』『スパイダーマン』の将来の展開を含むマーベル・キャラクターのさらなるSPE映画、そして『ジュマンジ』『バッドボーイズ』シリーズなどの続編」があると記されている。これら未来の注目タイトルも、配信においてはNetflixが独占するということだ。
Source:Sony Pictures,Deadline
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